中期経営計画(2025年8月期-2027年8月期)の概要

中期経営方針

MEIKO Transition

日本における今後の人口動態の問題は、少子高齢化の加速だけに留まらず、生産労働人口の減少に伴う働き手不足など、多岐にわたる課題が危惧されています。
こうした社会課題に対し、当社グループでは教育を介在価値として“ Purpose”「『やればできる』の記憶をつくる」を起点として「総合的な人材支援グループ」への進化を遂げることで、「人の可能性をひらく企業グループ」という“ Vision”を実現するために、2025年8月期を初年度とする3ヵ年中期経営計画「MEIKO Transition」を策定いたしました。

 

当社グループは、中期経営計画「MEIKO Transition」の3ヵ年を、利益を創出するための投資期間と位置づけ、現状の課題解決を図り、未来を切り開く成長基盤を構築するために、「事業」と「ヒト」の両面から、大胆なTransition(※)を断行し、持続的な成長を続け、その先の100年企業を目指してまいります。
※Transition:連続的な変化を遂げながら、その先のステージへ移行すること

 

◇ Business Transition
当社グループは、子どもたちの自立を支援する教育事業会社から、幼児からシニアまであらゆる人々の可能性をひらき、一人ひとりのライフステージに応じた輝く未来を実現する「総合的な人材支援グループ」へとTransitionを図ります。
従来の事業のみならず、新たな市場機会を積極的に捉え、“Purpose”及び“Vision”と親和性があり、社会課題を解決する事業を多数創出することで、安定した収益基盤を構築します。

◇ Human Transition
当社グループの一人ひとりが新たな価値創造に果敢に挑戦し、“Purpose” 「『やればできる』の記憶をつくる」及び“Vision”「人の可能性をひらく」を体現するため、従来のやり方や考え方からのTransitionを図ります。
一人ひとりがTransitionを図ることで、自らの成長を実現するとともに、グループ全体の競争力を飛躍的に向上させます。
 

<グループ全体戦略の基本方針>

  1. ポートフォリオの進化
    • 明光義塾に続く成長の柱として、人材・研修事業、新規事業への投資により成長基盤を構築し、バランスよく利益を創出します。
  2. 顧客層(ターゲット)の拡大
    • 教育ニーズの多様化に応える教育事業の顧客拡大とともに、人材・研修事業は、顧客の幅を広げて多様なニーズに応えます。
  3. アライアンス戦略の加速
    • 行政、教育機関、民間事業者をはじめとする協業の強化により、新サービスの導入を加速します。
  4. グループアライアンスの実現
    • 当社グループのシナジーを最大化するための人事の最適化を実現します。またグループ統括室を起点とした運営支援を実施します。
  5. 安心・安全な環境づくり
    • 事業活動の継続とともに、当社グループの事業活動に従事する一人ひとりと顧客の安全を守ります。

中期経営計画における戦略

<事業戦略>

  1. 教育:明光義塾事業
    • 高収益を実現しているトップランナーの成功事例を、直営から開始しFCに横展開し、収益構造を転換、底上げすることによって、利益体質を強化します。
    • ホスピタリティをすべての根幹に据えて、「ホスピタリティ・コーディネータ」「アソシエイト・ホスピタリティ・コーディネータ」の資格取得を推進します。
      ホスピタリティの実践によって、提供サービスの品質底上げを実施し、顧客満足度のみならず従業員満足度も高め、継続したくなる体験価値「ずっと明光」を実現します。
  2. 教育:キッズ事業
    • 13校から受託している私立小学校のみならず、アセットを所有するアライアンス先を開拓し、協業を強化します。
  3. 教育:RED事業
    • ICTを活用したヒトに頼らないビジネスモデルである強みを活かし、フランチャイジーを拡大するとともに、講師不足である自治体との協働や町営塾の運営受託を強化します。
  4. 教育:日本語学校事業
    • 日本語学校事業の2校にて、グループ内アライアンスを強化し、シナジーを追求します。
  5. 人材・研修:人材事業(特定技能)
    • 市場ニーズの高い外食業界を中心として展開してきましたが、今後は業種領域を拡大します。またホスピタリティを根幹とした研修を実施し、差別化した人材を輩出します。
  6. 人材・研修:人材事業(人材紹介)
    • 市場ニーズの高い業種に絞り、人材紹介先及び求職者との関係性を構築してきましたが、今後は業種領域を拡大します。
  7. 人材・研修:研修事業
    • 個人向けリスキリングを新規導入し、リスキリングから人材紹介までをMIXしたハイブリッドモデルにより差別化を図ります。

 

<財務投資戦略・組織人事戦略>

  1. キャピタルアロケーション
    • 既存事業の成長投資、人材育成、システム・DXなどへの基盤投資だけでなく、将来の主力事業になり得る成長可能性の高い人材・研修事業、新規事業に手元資金、営業及び財務キャッシュフローを原資とする30億円から50億円程度の規模で戦略投資を推進します。
  2. 人的資本戦略
    • 人材を資源(リソース)ではなく資本(キャピタル=能力)と捉え、一人ひとりの個性と多様性を尊重し、人材と組織を活性化いたします。そして個々の多様な視点・経験・スキルが生み出す化学反応によるイノベーション、失敗を恐れずにワクワクしながら挑戦する意欲、自主性を発揮できる環境を整備します。
    • 多様性ある人材の採用を継続し、またグループ内でジョブローテーションを通じて人材育成、交流を図り、数多くの事業を創出する、当社グループを支える次世代のタレントプールを輩出します。